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※手術の写真を掲載しておりますので、
苦手な方はご注意ください。

犬猫の麻酔
●麻酔とは何か
 動物たちに痛みを伴う処置を行う場合に、麻酔をして処置を行います。麻酔とは、薬剤(注射薬やガス麻酔薬など)を用いて動物を眠らせる(意識を消失させる)ことです。眠らせると同時に痛みを取り除いたり、体の反射を抑制したりすることで様々な手術や検査を行うことができます。
 麻酔には注射薬やガス麻酔薬などの種類があり、通常いろいろな薬剤を組み合わせて使用します。

●麻酔リスクのある動物とは
 全ての動物に同じ麻酔リスクがあるわけではなく、動物の年齢や品種、状態、既往歴などによって変わります。例えば、高齢の動物は若く健康な子に比べて生体内の変化に対する許容能力が低下しているため、麻酔リスクは上がります。具体的には心臓の機能が衰えているため循環不全に陥りやすかったり、換気能力が低下しているため低酸素状態になりやすかったりといったようなことです。他にも、肝臓や腎臓に問題のある子は薬物代謝がうまくできないため麻酔薬の効果が思ったよりも強く、長く出てしまう可能性があります。
 パグやフレンチブルドックといった短頭種と呼ばれる犬種は、生まれつき呼吸障害を起こしやすいため注意して麻酔をかけなければいけません。
●安全に麻酔を行うために
 麻酔は100%安全なものではありません。麻酔リスクの高い動物ならなおさら注意が必要です。 麻酔をできる限り安全に終えるためには事前の検査や準備が必須となります。
 全身麻酔は、危険なものだと思っている飼い主様もいらっしゃるかと思います。実際、100%安全なものではありません。そのため動物医療センター白金台他系列グループでは、全ての麻酔処置において麻酔師の獣医師を配置し、最新の麻酔機器を使用してできる限り安心安全な麻酔を心がけています。何かご不明点があればお気軽にご相談ください。

文責 獣医師 松村
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